HOME > 社長コラム 石のことば
ここしばらく前からの事ですが、年の初めにいくつかの仕事上の目標を立てています。
と、同時にプライベートの目標として、年間のトレッキングの山行きの予定もおおよそ立てています。
今年の夏は人生二度目の3,000メートル級登山を予定しており、そのための体力つくりを兼ねて、週末は近場の山や丘を歩いています。
今回はそんな中で出会った、山の中の風物です。
以前(はるか昔の若い頃の事ですが)はスキーの為に訪れたことがありましたが、あまりトレッキングの場所として認識していなかった、宮城蔵王えぼしスキー場を今回登りました。
ハイキングコースとしてそれなりに整備されていて、また近くに少年自然の家などがある関係で、その登山道には生き物しりとりの看板が出ていて飽きさせない工夫があったり、道案内もそれぞれのポイントに整備されて、それなりの起伏に富んだ良いトレッキングコースでした。
森に入ってしばらく行くと大きな看板「森の巨人たち100選」とあります。
今回初めて知りましたが、森の巨人たち100選とは、全国の国有林の中から、胸高直径1m以上の樹木又は地域のシンボルとなる巨樹・巨木を林野庁が100箇所選定したものだそうです。
選定基準としては以下の条件も加味されるとか。
樹木としての生態的特異性・・・幹周、樹高が有数、希少性
歴史・文化・物語性・・・・・・愛称・呼称を有すること、文化財の指定
その他要素・・・・・・・・・・樹種バランス、地域バランス
まあ、いかにもお役所の基準とは思いますが、でも何もなければそのまま通り過ぎてしまう森や山の中で、それら巨木や環境に思いをはせるという意味でもいいのかもしれません。
ここにあったのはえぼし千年杉、なんと樹齢600年、地元にこんな古い巨木があったなんて、本当にこの看板が無ければ全く知りませんでした。
屋久島にある縄文杉が非常に有名ですが、当然そちらもこの森の巨人たち100選の中に入っており、縄文杉と同じカテゴリーに地元の千年杉が入っていることになぜかうれしさを感じました。
また今度行く、3,000メートル級の山の所在地にも「ブナ平立山の杉」というのもあるそうなので、可能なら見て来たいと思います。
尚、えぼしスキー場のトレッキングコースにはその他にも、白龍の滝や大展望台など、今まで知らなかった風景との出会いもあり、体力つくりと目と心の保養になっています。
グループ内の会社のスタッフ一同から、今年の誕生日のお祝いとして、私の生まれ年のヴィンテージワイン(古酒)を頂きました。
生まれ年1956年はボルドーなどでも1709年以来の極寒の冬と言われ、20世紀で一番生産量が少なかったヴィンテージとして有名な年です。そのため非常に見つけることが難しいヴィンテージですが、どうやって手に入れたの?って感じでワクワクしながら開封しました。
開けてびっくり。何十年も年も経っているワインだと中味もさることながら、外見(ボトルやエチケット(ラベル))も汚れがちで、そのもの自体に古さを感じるのですが、なんときれいなボトル!!。
んム?よくよく見ると「ヴァンデナチュレ リヴザルト」と書いてあるのが目に入り、なるほどそれなら綺麗になっているはずと再度感心。
ちょっと解説すると、このワインは通常の赤ワイン・白ワイン(スティルワインという)とは違い、ブドウの発酵中にアルコールを加えて作る、甘めのデザート系のワイン(ヴァンデナチュレ)です。産地はフランスの南部ラングドック・ルーション地方の特産です。長い間、樽の中で保存され続け、瓶詰めは近年になって行われている事により、ボトルもエチケットも綺麗で、且つ中味も全く傷んでいないものを提供できるわけです。
モノの本には以下のように説明があります。
「葡萄果汁の発酵中にアルコールを添加して発酵を止めることにより、果実そのものが持つ甘みが残るので、嫌味がなく、ほどよいアルコールのボリューム感が感じられます。
熟れた赤いベリーや果物、バラの花のドライフラワーの香り、ドライフルーツやコーヒー、ドライレーズン、ナッツ、キャラメルの素晴らしい香りには圧倒されます。力強い赤いベリーと、ほのかなブラックベリーが口一杯に広がり、重厚感のある口当たり。トゥニーボートやヴィンテージマディラのようなすごくリッチな味わいにはただ脱帽!!食後のデザート(特にチョコレートやドライフルーツを使った)やブルーチーズなどとの相性も最高です!! 」
という事で、私も飲んだ事がなかったので、誕生日からひと月以上たって、ちょうど酒田店のオープンで一区切りが付いたお祝いに頂きました。
大変に香りが良く、ほんのり甘いワインと共に、こちらも同じ1956年生まれのサザンオールスターズ桑田圭祐の「葡萄」のコンサートDVDを肴に、スタッフに感謝しつつ呑ませていただきました。
お陰様で7月18日(土) 待ちに待ったまつしまメモリーランド「酒田店」をオープンさせていただきました。
お取引先の皆様や関係各社様からのお祝いやお花などを頂戴し、オープンのお店に更なる彩りを与えていただきました。
当初 台風の影響を心配しましたが、何とか持ちこたえてくれて、初日からお客様が途切れず、最初の3連休を通して多くのお客様に足を運んでいただきました。
その後も平日、土日にかかわらず、お客様に来ていただいております。
有難いことには、ちょっとしたご縁のあった方や、またはその方からのご紹介などで来ていただけたり、人と人のネットワークで足を運んでいただいた、いわゆる「友達の輪・人のつながり」を本当に感じました。
当社のオープン対応も実は同じ社内でも、本来は別なグループや別事業部、別会社なのですが、チームとしてオープン手伝いをしてもらったことに感謝です。
同じメモリーランド部門でも「山形事業部」だけの応援でなく、「宮城事業部」から、「設計部門」から、「施工・業務部門」からの応援のみならず、「ストーンライフ事業部(建築石材部)」や「総務経理部門」からも応援、そして「中国大志貿易」からの国際的な応援参加と、まるでチーム「オールまつしまグループ」の感じでのオープン応援でした。
お客様の人の輪と、社員・スタッフ同志の人の和と、どちらにも本当に感謝です。
お陰様で、「酒田店」のいいスタートが切れたと思います。
7月18日(土) 本年2か所目の新店舗がオープンします。
当社にとって初めての 日本海をエリアとする「酒田店」です。
酒田市のある山形県は、江戸時代の藩制や地勢学的な観点から、大きく4つのエリアに分かれます。
一つは県庁のある山形市や天童市を中心とする村山地区、次は北部新庄市を中心とした最上地区、さらに南部米沢市を中心とする置賜地区、そして日本海側の鶴岡市・酒田市の二市が中心となる庄内地区の4地域です。
当社が山形県の1号店に選んだのは、仙台からも近く県庁所在地でもある山形市でした。
ただ、2号店もご縁があって同じく村山地区の天童市に置き、村山地区北部と最上地区担当が「天童店」、1号店の「山形店」は村山地区中心部から南側と置賜地区を担当としましたが、そのいずれもから遠く、お客様に大変にご不便をおかけしたのが庄内エリアの皆様でした。
このたび、立地的にも素晴らしい場所をご紹介いただき、また建物もその地形や風土に合わせつつも、まつしまメモリーランドの歴代のショールームの遺伝子を引き継ぎ、大変に素晴らしいガラス張りの「酒田店」を皆様にお見せすることができます。
山形で3店舗、宮城で7店舗、そして東京に1支店とそれぞれ立地や環境は違いますが、同じまつしまメモリーランドの同じサービスを、どこでもご提供できるように、ますます精進していきますので引き続きよろしくお願いいたします。
今回は久々にワインの話をしたいと思います。
大事なワインは当然ながらワインセラーで保管していますが、2011年の3・11地震の時に、そのセラー自体が大きく動き、扉が開いて中のワインも一部飛び出してしまいました。
幸いにも割れたワインは数本で済みましたが、ラベルが汚れたり削れたりしたのもありました。
その後、セラーの中身は入れ替わって新しいのも増えましたが、その時の震災を越えたワイン達はなかなか開けられなくて、保管が続いているものもあります。
今回は、いくつかの並行したプロジェクトがあり、しばらく忙しい時間が続いておりまして、そのうちの何個かのプロジェクトの終結を見たので、次の取り組みの為にもここは「自分へのご褒美」のつもりで、あの震災越えのワイン達の中から1本を開けて飲むことにしました。
そのうちの一つがフランス ブルゴーニュの ニュイ・サン・ジョルジュ1990年です。(写真 )
隣の村があの有名なロマネ・コンティを産出するヴォーヌロマネ村で葡萄はピノノワール100%です。
飲み始めて、さすがにまろやかでコクがあり余韻も長く…、でもなんか期待ほどでは?と思っていたところ、開けたコルクをよーく見ると、なぜか2008の表記が???
ラベルには1990と間違いなく記載があるし???
いつ購入したのかもよく覚えていないのですが、アルミの封も間違いなくきっちりとしてあり、エチケット(ラベル)の貼り間違いか何かのミスか…、とにかく少しだけがっかりして飲み干しました。
何かすっきりしなかったので、思い切って次のワインを開けることにしました。
これこそまさに今の最高峰、フランス ボルドーのサン・テミリオンの格付けの頂点に立つワインで、以前のメドック5大シャトーよりも評価が高くなっているシャトー・シュバル・ブラン1993年です。(写真 )
葡萄はカベルネフランとメルローの混合。飲み頃は20年 30年となっておりまさに今が最高の時期。
これはさすがに開ける時には緊張もしましたが、こちらはコルクも間違くなく1993とあり「本物」間違い無し。(写真 )
味も香りも完成度は最高で、一気に飲み干すのが惜しくて、グラスを眺めては香りをかぎ、ゆっくり味わう至福の時間をもちました。
4月25日に当社にとって念願であった まつしまメモリーランド石巻店を お陰様をもちまして盛大に開店させていただきました。
当社にとって9店舗目となる石巻店ですが、実はこの構想自体はかなり以前から検討していたものでした。
4号店とか5号店の計画の時も必ず石巻店構想が立ち上がり、途中まで進捗はするもののどこかで中断し、今までは別なエリアへの出店が先行してきていました。
その理由はいくつかありますが、一つは良い立地との出会いがなかなか無かった事。
今までもいくらかの候補地が挙がり、可能性のある立地では交渉まで進んだものもありましたが、結局は土地との縁が実らなかった事。
さらにもう一つの理由には、この地区には石屋の街と言ってもいいほど、石材店が林立しており、地縁血縁でなかなかよそ者を受け入れてもらえない地域だろうと思われていた事。
現に、この地区のお客様で石屋さんが親戚だとか同級生だとかという方が多く、石の商売が厳しい地域であるのは間違いないところです。
そんな状況からか、石巻店の前に山形店がオープンしてますし、引き続き天童店、再度宮城に戻っても古川店オープンと、石巻をかわしてきたのが現状でした。
でも、常に石巻に出店したい気持ちがあり、今般、ご縁があって良い場所と良いショールームに出合い、またいろいろな地元の方々からの応援もあり、ようやく念願の石巻店オープンにこぎつけました。
実際のオープン日には、かつて無いほどの新規ご来店があり、石巻エリアの方々に受け入れていただいた実感が湧きました。
特にお話しさせていただいたご夫妻の言葉が印象的でした。
「実はうちの親戚にも石屋が居るし同級生にも石屋が居るけど、まつしまメモリーランドが地元に出てくれて一番に駆け付けた。お宅なら自分たちの想いを込めたお墓を作ってくれると思ったので。」
こんなありがたいお言葉は無いのですが、と同時にお客様の期待に絶対背いてはいけない、期待以上の努力を全社一丸で行わないといけないと、背筋の伸びる気持ちになりました。
石巻店オープンに合わせ、さらなるサービスの向上をお約束し、実行していきたいと思います。
山形県には全国的に知られた山がいくつかあります。
一つは最近噴火の危険性を言われている蔵王山(厳密には蔵王連峰)、それから単独峰で裾野の美しい鳥海山、そして神秘的な月山、当然ながら月山がでれば出羽三山と称される羽黒山、湯殿山など。
その月山ですが、雪が本当に多くて、冬の間は山頂登り口は閉鎖され、スキー場として開放されるのはなんと5月のゴールデンウイークから8月辺りまで。
いわゆる夏スキーの可能な限られた山です。
ここは麓よりも早く9月から10月初めに見事な紅葉で彩られ、まさに山歩きには最高の所です。
頂上には月山神社もあり、白装束の修験者の列と会うことも多いです。
ところが、冬は本当に雪が多くて月山中麓にある志津温泉という、すごい雰囲気のあるいい宿がたくさんあるところですが、行くのにとても苦労します。
ここは登り口ではなく、人家もあることから冬季間封鎖されているわけではないので、その温泉も1年を通して営業していますが、やはり雪の多さには客足も今ひとつといった時代が続いていたようです。
ところが、その雪の多さを逆転の発想として、『雪旅籠』なるイベントを地域全体で通協力して、雪の多い2月末から3月にかけて行ったところ、たくさんの観光客が集まり、旅館も商店も潤ってきたとの事。
いわゆる、かまくらや雪まつりの類ですが、雪で旅籠(旅館風の建物)を作り、ろうそくでライトアップし、その風情を楽しんでもらう。
まさに 雪の多さ=マイナス を プラスに変える逆転の考え。
そしてそれを徹底して全体で行動し続けた結果と思います。
何かいろいろな事につながる良い話だなと感心しながら、寒い雪の中楽しく見てきました。
ちなみに、志津温泉の中で私の好きな旅館は「変若水の湯」というサブタイトルが付く旅館ですが、これで何と読むか皆さんおわかりですか?
そのバンコクでの仏像ですが、とにかく民族的に黄金が好きなのか、金の仏像が圧倒的に多かったです。
巨大な涅槃仏のワット・ポーの黄金仏。
こちらは足の裏に文字や絵が描かれてあり、それを見ると御利益があるとの事で長い行列を作っています。
もう一つは大理石寺院の本尊仏で、こちらも黄金ですがいくらか日本的な感じのする姿かたちをしています。特にここの仏像には日本と同じように光背(光輪)があり、他の仏像とは少し違っていました。
床の大理石にも、黄色系や黄金色に見えるものが多用されており、やはり黄金色好きの民族なのでしょう。
もっとも世界中 黄金はみんな好きなのでしょうが。
尚、やはり宗教としての戒律と尊厳の為、寺院の中ではどこも靴を脱いで 裸足で入場させられるのは、日本のお寺と一緒でした。
タイのバンコクに行きました。
とにかく寺院が多く、まるで京都や奈良の市内観光と同じく、バンコク市内で観光する場所といえば、基本は寺院めぐりです。
大きな黄金の涅槃仏のあるワット・ポー(菩提寺)
王宮と同じ敷地にあるワット・プラケオ(エメラルド寺)
砂岩と陶器のかけらで作られた塔のあるワット・アルン(暁の寺)
どれもみな日本では見れないものでとにかく見とれました。
でも仕事柄気になったのは、やはり白大理石で全体を作ったワット・ベンチャマボーピット 発音が難しいので 通常 大理石寺院 といわれています。
イタリアのトスカーナ州 カッラーラ地区の白大理石の しかも 非常に材質の良い素材を使用しています。
寺院のなかに入る前に、しばし その大理石に見とれてしまいました。
柱はもちろん、石像も全てその白大理石で、床も石貼りです。
こんなお寺が日本にあったらなあと独り感心していました。
寒い季節の休日の楽しみは何と言っても あったかーい温泉と風呂上がりの生ビールを一気に飲み干すことです。
今回は名前は聞いたことがあるけど・・・行ったことが無かった温泉場を予約して行って見ました。
川治温泉 界川治 という最近リニューアルしたばかりの素敵な旅館です。
日光や鬼怒川、もう少し先の湯西川温泉なども泊まったことがありましたが、中途半端だったせいか川治温泉は初めて行きました。
温泉地によくある渓流沿いの昔は湯治場だったと思われる街道に沿ってホテルや旅館が並んでいます。
けっこうアップダウンのある山道をドライブしてようやくたどり着いて早速大浴場へ。
大きな花崗岩の自然石を配置した、湯量たっぷりの露天風呂はまさに極楽。
泉質も無色透明ではあっても含有成分のおかげで肌にも内臓にも効き、湯上りは次の目的の生ビールぐい飲みへ。
ロビーにてビールを飲み干して気づいたのは、大小二つの石臼が置いてあり、側には数種類の大豆や豆類が笊に分けてありました。
これはこのホテルのサービスで、自分で石臼を使って豆を挽き、きな粉にして楽しむ、豆の種類によって比較してみるイベントコーナーです。
よくよく見ると石臼は中国福建省産の御影石で、本磨きまでされておりなかなかの製品です。小さい方は子供用向けとありましたが、やはり石自体の重さが軽いせいか粉にするのは一苦労です。
石臼のポイントは、一つはその石自体の重量で潰していく関係もあり、ある程度の重さ大きさが重要です。
そしてもう一つのポイントは、挽き面の溝の形状です。
そば粉用、大豆用、コーヒー豆用など用途に合わせて、そして石臼の職人の技量や経験に合わせて全部溝の形状が違ってきます。
小さい方の石臼の溝形状を気になって見てみました。
大きい方と比べてみようと思いましたが、大きい方はひっくり返すのも持ち上げるのもおおごとになるので断念しました。どんな形状か比較したかったのですが残念でした。
でも、周りのお客さんにそんなことを考えている人は誰も他に居なくて、ひっくり返したりしたらびっくりされたでしょうから、やらなくてよかったんだと思います。
Copyright © 2015 matsushima memory land. All Rights Reserved.