社長ブログ

第70回 「恐山霊場その2」

     恐山で有名なのが「イタコの口寄せ」といわれる、霊媒師の語りです。

     この日は、イタコの小屋が2つ境内に設置されており、それぞれに20人位づつ列を作って希望者が待っている状況でした。

     イタコの口寄せは本質的にはお寺とは関連が無く、又宗教とも一線を画すものですが、民間習俗或いは心の安定の為の仕組みの一つとして、根強く一般に受け入れられている風習です。

     風や直射日光、雨や寒さを防ぐために、掘っ立て小屋のような簡易建物の奥に齢七十歳を超すだろうと思われるおばあさんが、地元の下北弁で故人の霊のかわりに生者に語りかける。そこには誰にも共通する話題もあるだろうし、故人と家族しか知らない話題もあるでしょうが、占いや予言と同じくそれについては信じる人、信じない人が居るのは確かです。

     ここでは、その件は深く触れないでおきますが、その風習は仏教や各宗教が入ってくる遥か以前の縄文時代や弥生時代の日本人から、連綿として引き継がれたもののような気がしました。
     それを行ってきたのはシャーマンとか祈祷師とか云われる人たちですが、少なくとも邪馬台国の女王卑弥呼の時代には現実に日本に存在していました。

     物の本によれば、卑弥呼というと勝手に妙齢の女性を想像しますが、実際にはかなり高齢だったとの見方も有り、ちょうどイタコのおばあさん達のようなものだったのでしょうか? 卑弥呼=イタコのイメージは意外と真実味があるかもしれませんね。

     また、石の地蔵(?)に服を着せたり、よだれかけを掛けたり、頭巾を被せたりするのも、厳密には仏教以前の民間習俗から来ているものなのでしょう。
     信仰と信心、宗教と習俗などあらためてその違いを漠然と考える事ができました。

     イタコの口寄せは、代金(心付け)は一霊に付き3千円から5千円だとのことでした。
     私も15年前に父が向こうに逝ってますので、口寄せで父の言葉を聞いて見たいと思いましたが、さすがに長い列に並んで待つ時間が無く、今回は実現しませんでした。

    第70回 「恐山霊場その2」

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