シチリア島の紀行もこれで最後となります。
最後の場所はシチリア島第2の都市カターニア、そして近隣のタオルミーナです。イタリア半島がブーツの形とすれば、シチリア島はその爪先に三角おむすびが転がっているような形ですが、そのカターニャやタオルミーナは爪先に一番近い三角の角で反対側の一番遠い角がパレルモです。ちなみに最初の凝灰岩の神殿のあるアグリジェントはアフリカ沿岸に近い下の三角の角の近く?になります。
こちらからの風景は今までとは多少違います。一番大きい差は山が見える事です。
日本に居ても静岡や山梨、神奈川に行くとどうしても風景の中に富士山を探してしまいますが、ここイタリア半島側のカターニャではイタリア最高峰の火山であるエトナ山の姿を空の風景からやっぱり探してしまっています。
実はこのエトナ山、富士山とそっくりなのです。
もちろん単独峰でその稜線の綺麗さもさることながら、その標高も3,326mと近く、冠雪した姿はシチリア富士と呼んでも間違いでは無いです。(シチリアの人からすれば日本Etna山でしょうが、、、)
ただ富士山と違う点が一つ。
エトナ山は今でも噴火しており、常にどこかしらから噴煙を出しています。
シチリア一の観光地であるタオルミーナから見た夕暮れのエトナ山も噴煙を棚引かせた姿で幻想的なスナップショットとなりました。円形競技場はイタリアではよく見かける風景ですが、このタオルミーナの劇場はギリシャ劇場と呼ばれこのエトナ山を背景に歌劇やコンサートを行った場所になります。とにかく絶景地にあります。
山も見えますが下には青に輝く地中海が広がり、ここから劇を観たら三流芝居でも一流の出し物に見えるでしょうね。ちょうど舞台真ん中の後ろの柱が第二次世界大戦で爆撃を受けて崩壊した部分もありますが、それ以外はそのまま保存し、そして今でも劇場としてオペラやコンサートの会場として利用しています。
この劇場は名前の通り始めはギリシャ人が作ったと思われます。
そしてその素材も今までのコラムの通り、大理石や石灰岩でなくこちらも凝灰岩のようです。(一部は後世レンガとセメントで補修回収された部分もあります)こちらの劇場は柱だけでなくステージや観客席迄が当時の石造りで、2,500年を超える現代人のコンサート会場として使用が継続されているって、、、本当にすごい事ですね。
残念ながら訪問中はこの劇場での催しは開演されませんでしたが、この空と海と山と、そして青と碧と白の織りなす舞台装置は、どんな演題も3割増しで心に響いてくるのでしょうね。


