社長ブログ

第223回 「麻布台ヒルズ」

    昨年2023年秋に話題となった再開発ビルのオープン、麻布台ヒルズの見学をようやくすることが出来ました。

     ここは再開発のスタートが1989年と言いますから計画からだと35年後、住民全員の話がまとまって事業として動いたのが2019年とのことなのでそれから4年後の完成という事になります。

     こちらの概要はメインが森JPタワー1棟とレジデンスがAB2棟、そして低層の商業施設が1棟の計5棟の集合体となっています。

    このような大型の再開発となるとやはり大理石や御影石など石材の活躍の場となります。

     当社もレジデンスの各住居のキッチン周りにクオーツやセラミックのカウンタートップを納めさせていただいた関係もあり、この壮大な再開発全貌と各建築物を一度見てみたいと思っていました。

     石材の使い方は国によっても違うし、オーナーや設計事務所によっても違います。
    いろんな所で石材が施工された現場を見ると、その個性や特異性だけでなく、未来を思わせるような斬新性も垣間見られることがあります。

     写真はレジデンスの入り口のサインですが、石の壁に同系色の金属でさりげないエントランスを表しています。
     (ここが入り口です!という強い主張もなく、とても上品に感じます。)

     そしてその奥が問題なのですが、入り口からカーテンのドレープのように奥までつながっていっています。

     とても素敵な内装で上品な生地の布地なのだろうな、と思って近づいてみると、、、、

     なんとそれは入口の外壁と同じ 御影石の飾り壁です!!!

     石材そのものの模様や色合いを生かして、カーテンの生地のように小口に丸みを持たせ、そしてその連続配置によって、まさにカーテン生地に見せる。

     なかなかすごい使い方です。

     御影石の硬さを感じさせず、また色合いにも無機質な冷たさが無く、まるで爽やかな空気感も表現しているような石材の使用に ただただ唖然として眺めていました。

     こんな感じをどこかで、、、、

     「そうか、イタリアの教会や美術館で見た、大理石の彫刻の布地の風合いと同じ。
    もっと言うとバチカンで見たミケランジェロのピエタ像の布の感じと同じだ。」

     まるで芸術作品と同じ表現でエントランスを飾ってくれる。

     新しい石材の使い方ですね。

     そしてもう一つの衝撃は、商業施設内の床の石の使い方。

     床に使用した大理石の色違いのランダム模様も斬新さがありましたが、それ以上にその石材表面を薄く削って、金色のメタルを張り合せて一体化したデザインには、現在の石の常識では考えられない未来性さえ感じます。

     しかもこのメタルの向きもシンメトリーも無く、まるで床石に金の線を落書きしたようなデザイン???

     大型の石材使用現場に行くと本当に飽きないです。

     いろんなアイデアがインプットされ、また楽しくもあります。

    ただし周りからは、石ばっかり見ていて不審に思われるかもしれないので、注意はしていますが。(笑)

    第223回 「麻布台ヒルズ」

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