前回のコラムで趣味は石かもしれないと記載したら、知人からこんな石もあるし、こんなのは何?と質問のような又確認のような連絡がありました。
質問の一つは河原の石って材質は何なの?というものでした。
誰もが小学校の理科で丸い石は川を下って来る時に角が取れで丸くなっているので、川の上流の石は四角くても下流になると丸い石が多いことや、漬物の石にちょうど良い形のものがあるとか河原の石にはそれぞれ愛着やイメージがあることと思います。
実はあの河原の石は何と様々な種類の石のサンプルなのです。
写真2にその特徴的なものとしていくつかの種類が写っていますが、これらの小石は全て出来た場所も川を下ってきた源も石の中の素材も全く違うものです。
そもそも火山岩系、堆積岩系、変成岩系という大どころの違いから始まり、火山岩系では流紋岩、安山岩、玄武岩があり、同じ火山岩の中の深成岩系では花崗岩、閃緑岩、斑レイ岩とあり、また堆積岩系の泥岩、砂岩、礫岩、凝灰岩、石灰岩などや、変成岩系の大理石、結晶片岩などと専門家でも迷う実に多くの種類がありますが、この河原の石にはその多くが含まれていることから石のサンプルの宝庫ともいえるものです。
でもその出来方や来歴を超えて全てが手のひらに載るくらいの大きさとその丸みに一体として見てしまいがちです。
実はその個性は全く違う中で、同じ河原の中で、水の流れに揉まれて同じような形になって姿を見せるところは、まるで生まれも育ちもバラバラな個人が同じ器、同じ環境で同じような価値観を持つように至る会社人材のようにも思われます。
そして二つ目の質問が写真3のようなさざれ石です。
そうです、君が代の歌の中にあるさざれ石は日本のいろんなところで見られるのですが、漢字では細石とも書いて、基本的な組成としてはそれぞれの細かい石の間に炭酸カルシウムなどの石灰岩質のものがその隙間を埋めてまるで一つの巌の塊りになったようなものです。
まさに、会社の人材が同じ目標や価値観を持つことによって、それぞれの隙間に共通の意識で固めて大きな固まりとなったもの、つまりそれが企業の強さに繋がるのなら、小石の力も大きいものと変貌する良い例かと思います。
会社やグループの中にいくつもの個性があり、その特徴を最大限生かしつつも、同じ組織の中で一つに固まる理念や価値観を共有する集団としての理想をさざれ石に求めてしまうのも趣味の延長かもしれません。


