社長ブログ

第11回 「韓国のお墓事情」

     世の韓流ブームは一息ついたようですが、今回は韓国の墓石事情を取り上げたいと思います。

     実は今から15年程前までは韓国は日本の御影石の輸入先 NO・1 の国でした。
    もともと韓国の大地からは白系、ピンク系の大きな原石が採れる事にあわせて、石の加工の技術も高く、石造りの建造物も多い国でした。
     奈良時代やその前の飛鳥時代などの石工は、ほとんどが百済からの渡来人であったり、その子孫であったようです。
     言ってみれば、別々の発展を遂げたとは言え、日本の石技術の本家が韓国の石屋ということです。

     今から三十数年前の国際化の中で、日本の石材店は難しい石灯篭の加工などを韓国に依頼し始め、当時の人件費の差が更にそれに拍車をかけ、どんどん韓国で日本の墓石を作るようになりました。
     
     その後、安価で大きな石が採れる韓国の白御影石を使って、日本の建築バブル時期に大型の石工事も韓国で作るようになりました。

     当社でも20年程前韓国の工場に3ヶ月間ほど社員を駐在させ、横浜のインターコンチネンタルホテル会議場前の駐車場広場石工事は、全て韓国で製作いたしました。

     韓国材を大量に使った石工事では、宮崎のフェニックスリゾート ホテルシーガイアがあり、その膨大な量の外壁の多くが韓国産の御影石であったため、韓国中の石屋が大騒ぎした現場でもありました。

     そんな状況下、韓国の石屋の半分程は何らかの形で日本の仕事で潤っていたのが、今から15年程前からその地位を中国に奪われ始め、10年位前には日本からの注文が全く無くなり、あわせて韓国国内の仕事さえ中国で作るようになり韓国の石材業は惨憺たる状況となりました。

     ところが、世の中はうまくしたものと言うか、「捨てる神有れば・・・」の例えどおり韓国に御影石の一大需要が生まれて、それは現在も拡大中です。

     実はその石屋を救ったのが韓国のお墓事情です。

     韓国はもともと民間の風俗のせいか、クリスチャンが多いせいか(キリスト教は復活思想の為)土葬が多く以前は7割を占めていたようですが、土葬の為には多くの土地も必要で、先祖から子孫代々と埋葬する為には、山一つを購入しないと足りません。実際に韓国の高速道路を走っていると、右に左に緑に覆われた土饅頭が現れてきます。

     政府も問題視し始め、日本の墓地や火葬納骨方式を多いに推奨し日本式への移行を促しているようです。
     その効果もあってか最近は火葬が50%を占め、さらには古い墓地を整理し、一族のお墓を作り直す動きも盛んになり、墓石の需要が急激に伸びています。

     先日ソウル市内の墓石展示場を見学してきましたが、日本の「家の墓」以上の、「一族の墓」のため非常に大きく使用する石の量も多く、価格も日本より数倍高くなっていました。

     そういった変化がちょうどここ10年間の事のようで、日本輸出が無くなったマイナスを上手くこちらに乗り換えたところが、現在の韓国の石屋が生き残っている大きな理由と思われます。

     昔付き合いのあった韓国の石屋さんも、今はほんの数人になってしまいましたが、それでも未だ良い関係で続いているところもあり、この波を生かして頑張って欲しいと願っています。

    第11回 「韓国のお墓事情」

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