続いて、ガウディの住宅設計の実例を紹介します。
写真1はカサ・バトリョ(バトリョ邸宅)です。
バルセロナ市内の中心地にあるカサ(邸宅)ですが、邸宅とはいえ日本なら数世帯、数十世帯が住むことが出来る中型マンション一棟分くらいの大きさです。
世界遺産に登録されてからは、一回当たりの入場制限もあり、中の見学ではこれだけ並んでないとは入れないです。
外壁のファサードは砂岩を加工した石柱で、地元では骨の家と言われているそうです。
また、外壁上部にはタイルが外壁一面に貼られて、設計上はグエル公園から流れを汲んでいながら、更にそのタイルに厚みや重なりを持たせ立体的な表現をしています。
バルコニーは仮面や骸骨の顔をイメージさせ、合わせて色ガラスで目や顔の雰囲気を更に醸し出しています。
個人的にこの建物に住みたいかどうかは意見の分かれるところと思いますが、、とにかく世界観が変わりますね。
次の写真2は、なんとも奇抜な直線が一切無い,曲線だらけの建物、カサ・ミラ(ミラ邸)先程のカサ・バトリョから歩いて5分程のほんの近くにペレ・ミラ氏の邸宅として設計された個人邸です。こちらも先程のカサ・バトリョ同様、6階建てか7階建てか個人邸とは言えマンション一棟分の大きさです。そしてこちらは固い花崗岩(御影石)を多様した外壁で更には直線を使わず、曲線だらけ。石屋としてもっと驚くのはその石は原石を積み上げた塊りも構造材になっていて(日本のビルは表層を石で貼る装飾材です)まるで、石の採掘場(丁場)がそのまま建物を形成しているような感じです。
そして屋上に上ると、もっともっとびっくりです。
写真3はその屋上の何とも奇抜な風景です。
皆さんは何を感じますか?
どんな感覚が生じてきますか?
屹立している細い尖塔のようなものは砂岩を使った煙突で、屋上屋を重ねるようなごつい小屋のようなものは階段の出入り口のある階段室、この景色だけは現地で実感しないとその迫力を説明しるのは難しいかもしれませんね。
でもこの景色がカサ・ミラの屋上に上がると突然現れ、その衝撃たるや、少しでも読者の皆様に分けて上げられればと思いますが・・・・
とにかくこのカサ・ミラの花崗岩の外壁と屋上の異空間は一見の価値ありです。


